2021年7月18日、あつゴミvol.02を開催しました。
今回の舞台は金浦赤石浜海水浴場。
気温の高い夏日ではありましたが、爽やかな海風のおかげであつゴミ日和。
朝9時という早めのスタートでしたが、15名の参加者が集まってくれました。
地元にかほ市にお住まいの方のほかに、近隣の酒田市や由利本荘市からも参加してくださいました。なかには3時間かけて能代から来てくれた方も!SNSを見て気になってくれたそうで、少しずつ広がっているのがうれしいです。
今回ゴミを拾うのはメインの海水浴場からは少し離れた場所。海水浴場になる場所は、シーズン前に重機できれいに清掃されるのですが、反対側は手付かずの状態。海水浴に訪れる人の目に入る場所でもありますし、せっかくならきれいにしたい。
「ゴミを拾う」ってとてもいいことだし、やったほうがいいに決まっていますが、その義務感だけで続けていくのは難しそう。だったら、楽しみながらゴミを拾えればいいのでは…?
そこで考えたのが、「ゴミを使って海岸に絵を描こう! 」 漂流ゴミが多く集まる海岸では、さまざまな色や形、材質のゴミがあります。それを使って、海岸に作品を生み出せないか…?
参加者のみなさんに趣旨を説明した後、まずはそれぞれゴミ袋を手に持って海岸を歩いてもらうことに。どんな色のゴミが多いか、おもしろいゴミはないかを観察しながらゴミ拾いしました。
30分ほどして集合。みんなのゴミ観察模様を発表しあうことに。
「こんなのが落ちてた! 」 と登場したのは水泳のときに足にはめるフィンや釣竿の柄。ほかにも見たことのないような変わった形をしたゴミを、何に使うのか想像したりしました。
みんながゴミの雰囲気をなんとなく掴んだところで、本日のメインイベント「ゴミを使って描く絵」 のモチーフを相談。
「海だし、魚とかクジラとかの生き物がいいかな?」「じゃあさっきのフィンが、尾ビレに使えそう!」
「ほかには、にかほっぽくいちじくはどうだろう…?」「緑のゴミは少ないから、岩牡蠣なんてどうかな」
「にかほの美しい自然が生み出す岩牡蠣、ぴったり!!」
みんなでアイデアを出し合い「魚」と「岩牡蠣」をつくることに!
そうと決まればゴミ集め。まず砂浜に下書きの線を引いてくれる人、魚の輪郭を探す人、目玉を探す人などと、自然に役割を見つけて宝の山へと向かうみなさん。
あっという間に魚が姿を現した!そこから、「ここに黄色のゴミがあれば腹ビレっぽくなるんじゃない?」「さっきの釣竿を使って、釣られた魚に仕立てよう!」とアレンジが加えられていき…カラフルな魚が誕生〜!
一方の岩牡蠣は難易度高め。紙に絵を描くのも難しそうな牡蠣を、どうやったらゴミを使って上手に表現できるのか?「牡蠣の身の色と、殻の色を分けたいな〜」「身の部分に立体感を出したい」などと試行錯誤しながら、「この肥料袋にゴミを詰めて立体的にしてみたら?」「レモンと爪楊枝を添えよう!」などと周りからもアイデアが寄せられます。
結果、30分ほどであっという間に魚と岩牡蠣が海岸に登場〜!完成度の高い作品にテンションも上がる。
最後は惜しみながらも、作品に使ったゴミもすべて回収して今回のあつゴミを締めくくりました。
約2時間半の活動の結果、海岸は見た目にもきれいに片付き、約10袋のゴミを回収!
帰り際、釣りに来ていた方が「きれいにしてくれてありがとうございます。一人だとなかなかできなかったので、助かります」と声をかけてくださいました。
今回のあつゴミも、大成功!
次回は仁賀保・両前寺海岸周辺でLet’s あつゴミ!今度は海岸で「ゴミモンスターコンテスト」を開催したいと思います。ご参加お待ちしております!
(文・國重咲季)