2月19日（水）20日（木）の二日間、リノベーションワークショップ「かっこいい放送室をつくろう！」を行いました。

平日の昼間にもかかわらずたくさんの方にご参加いただき、総勢30名ほどでの楽しい作業になりました。

ゲストはTEAMクラプトンの山口晶さんと白石雄大さん。関西を中心に、建築内装のリノベーションなどを手掛けるデザイン施工のプロチームで、なんと京都から来てくださいました。

今回、にかほのほかにの施工をTEAMクラプトンにお願いした理由、それは彼らがDIY ならぬDITを推奨されているから。

DIY（Do it yourself）というのはよく聞かれるようになりましたが、クラプトンが掲げるDIT（Do it together）とは、ズバリ「みんなでつくろう！」ということ。出来るだけ大きな予算をかけないということもありますが、一番の目的は出来るだけ多くの人たちに関わってもらうことで、他人事なプロジェクトではなく自分ごとにしてもらうこと。そのためのプロフェッショナルがTEAMクラプトンなのです。

今回も集まった方のほとんどは施工初心者。本格的な工具を前に「やったことないし…」「できるかわからない…」と不安そうな皆さんも、クラプトンの手にかかれば、あっという間に道具を使いこなせるようになりました。

足りないものはお金を出せば手に入る時代。だからこそ自分で作ってみると、買うだけでは感じられない喜びがあります。

そんなつくる楽しさを、みんなで一緒に体験することによって学びました。

そして、今回使用した材木は「不良在庫」といって、製材所のなかで長い間売れ残り、風化が進んで価値が落ちてしまった材。

一般に建築工事を行うときには新材を使いますが、作っては壊し、ごみを増やしてしまっては、せっかく良いことをしても台無しになってしまう。

クラプトンの力を借りれば、捨てられてしまうような材料でも、デザインの力で新たな価値を生み出すことができるのです。

地域の皆さんと一緒に、未来に残したい取り組みにするためにも、TEAMクラプトンにリノベーションディレクターをお願いしました。

今回は手始めに、本棚とテーブルの天板づくりを行いました。

必要な長さの材木を選び、長さを測って丸鋸で切って
ドリルで穴を開け、釘を打って組み合わせていきます。

「設計はこうだから、ここの長さは…」「こことここの長さが同じになるはずだから…」

小学生の頃習った算数のようだけれど、皆さん頭をフル稼働させて頑張りました。

年齢も性別も関係なく、協力し合って作業を進める皆さんを見ていると、地域がこんな風に明るくなっていけばいいなと、未来への希望が感じられました。

そしてお楽しみはまかない！

夜はスパイスカレー＆コールスロー。昼はたらとじゃがいもの揚げ春巻き＆たら汁。

なんと参加者の方から、ご家族でこだわってつくったお米のおすそ分けもいただきました！

たくさんあった料理もすぐに完食。皆さんで食卓を囲めたことも楽しい場づくりに力を貸してくれました。

今回の参加者のなかには、旧上郷小学校の卒業生や、卒業生の親御さんもいらっしゃいました。

皆さん思い入れが強く、「どうなっているのか気になっていたので、勇気を出して来てみました」とお話を聞かせてくださいました。

皆さんが楽しんで作業してくださっていた様子に、こちらまでうれしい気持ちになりました。

---

3月4日（水）5日（木）に予定していたワークショップは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、中止となりました。

今後の詳細についてはFacebookページをご覧ください。

またたくさんの方とお会いできることを楽しみにしています。