国道7号線から日本海側に少し入ると、製麺所とは思えないスタイリッシュな見た目の店舗があります。
にかほ市象潟町の伊藤製麺所です。
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伊藤製麺所でつくられる麺は、にかほ市内をはじめ数多くの飲食店を支えていて、ここもあそこも伊藤製麺所の麺を使ってるんだ! と、驚きました。
まちなかでは、伊藤製麺所のトラックが配達のために走っているのをよく見かけます。
そんな伊藤製麺所、創業時からの看板商品といえば、象潟うどん。
ツルツルとした心地よい舌触りと、やわらかく食べやすい麺づくりの秘訣は、鳥海山の伏流水が使われていることと、朝早くにこねた生地を長時間寝かせるという熟成製法だそうです。
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子どもからお年寄りまでおいしく食べられる上、赤ちゃんの離乳食としても人気。
地元ではお祭りや親族の行事でたくさん人が集まる時には必ず食べる、と聞くほど、にかほのご当地うどんとして愛されています。
そして、新たな看板商品となっているのが、タラーメン。
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にかほ市の冬の名物である鱈を使った、地元ならではの商品です。
タラは寒さの厳しい冬の時期に水揚げされますが、それを塩漬けにし、独自の製法で発酵熟成させて、たらのしょっつる、魚醤をつくります。ほかの魚でつくるしょっつるとは違い、たらしょっつるは臭みが少ない代わりにうまみが強いそうで、それを使用したスープは、伊藤製麺所のもちっとした麺と相性抜群。
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あっさりしたスープのうまみを味わうため、具材を入れる場合はねぎやわかめ、茹でた鶏肉など、あっさりしたものがおすすめとのこと。乾麺とスープがセットになっていて簡単に調理できるので、さくっとランチや、夜食にもぴったりです。パッケージもオレンジと水色のポップな配色がかわいいので、おみやげにも最適です。
創業から三代目となる伊藤実さんが、地元の食材を使った商品をつくりたいとの思いを実現させるべく開発したタラーメン。
これからのにかほ市を支えていく世代が、地元の新たな文化を作っている様子は、陰ながら応援したくなります。
象潟うどんやタラーメンは、伊藤製麺所の店舗のほか、道の駅ねむの丘でも取り扱っています。
ちなみに店舗ではほかにも、そばやひやむぎ、中華そばの乾麺なども。
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にかほに来られる際にはぜひ、にかほの麺文化を支える伊藤製麺所の麺を味わってみてください。
國重咲季(にかほのほかに)